Aquamarine Shock!

中越の道路

更新日:2010/04/05

県道23号(柏崎高浜堀之内線)

始点・柏崎から

海沿いの柏崎市から、ググッと内陸に入って、長岡市内を経由しつつ、山の中の旧山古志村に入っていき、なぜか魚沼市旧堀之内町を目指すという、ちょっと意味不明な路線です。

柏崎の市街地から北に離れ、柏崎刈羽原発を越えてすぐのところにある海岸沿いの宮川交差点「ちず丸」の該当地域が始点です。このあたりの集落は明治の昔には高浜町(さらにさかのぼると宮川村)と呼ばれていて、戦後柏崎市に吸収合併されましたが、県道の名前として残されたというわけです。そこから東に進んで山の間を抜けて、西山駅のところにたどり着きます。越後線を横切り、和田交差点「ちず丸」の該当地域で国道116号に乗り入れて数百mだけ新潟方面に進み、坂田・鬼王交差点で右折してまた分離し、北陸道・西山I.C前の交差点「ちず丸」の該当地域を曲がって北陸道に伴走するような形になります。このあたりはやや不自然な路線で、和田交差点で曲がらずに県道393号の区間に入っていけば直線1本でいけるのですが、何か田中角栄的な力が働いているのかもしれません…。また柏崎市街地側から国道116号を進んで西山I.Cに向かう場合も、和田交差点で曲がって県道393号に入っていく方が断然近いのですが、なぜか標識は律儀に県道23号を進むことを推奨しています。393号は大型車が入るには不適当だからかもしれません。話を戻して、県道23号は北陸道にまとわりつくようにしてしばらく進んでいきますが、山越えの時はケンカしたかのように分かれます。この近くにある地蔵温泉にちなんで、地蔵トンネルという名前のトンネルをくぐります。昔は片道交互通行の狭い地蔵トンネルがあり、トンネルの前に信号があって交通制御していたらしいですが、今では幅広い2車線の快適なトンネルです。旧トンネルは封鎖されていて通れませんが、地図上でもその名残があります「ちず丸」の該当地域。白い道が途切れている)

地蔵トンネル(長岡側)地蔵トンネル(長岡側)(2009.1.18)

長岡:市街戦から山岳へ

地蔵トンネルの中で長岡市に入り、三島谷の集落を貫いてからまた北陸道と仲直り。しかしすぐに国道8号の大積町1交差点「ちず丸」の該当地域にぶつかり、そこで数百mほど8号との重複区間となります。大積2交差点でまた分かれ、国営越後丘陵公園の区域の南を進みます。ここに大積トンネル「ちず丸」の該当地域という新しいトンネルがありこちらが正規ルートですが、丘陵公園ができる前からの山登りルートも旧23号として残っています。国道404号をまたぎ、旧越路町の中を通っていきます「ちず丸」の該当地域。2009年に出来たばかりの関越道・長岡南越路スマートICを横目で見て、昔は有料道路だった越路橋に乗り上げて信濃川を横断、ほどなくして上越線とクロス、国道17号の下をくぐり、県道370号とクロス、上越新幹線の下をくぐり…とせわしなくだだっ広いところを抜けて、長岡の東の山脈の麓の地区に入っていきます。

太田川という信濃川の支流を上る形で進み、途中で蓬平温泉への道(県道515号)を分岐しますが、県道23号はストイックに山々したところを駆け上っていきます。結構孤独な戦いになります。山古志の中心から来た県道24号と合わさりつつ、東に進路を変えて羽黒トンネルというダブルのトンネルをくぐりますが「ちず丸」の該当地域、この辺りは初めてだと結構わかりにくいです。そのすぐ先で右折して山道を越え、まるでダム湖のようにいくつかの川が集まっている地帯に付くと、国道291号に合流「ちず丸」の該当地域する道があります。ここが地図上ではY字路ですが、Yの上側のVの字が国道291号のルートという変則的な道です。今紹介してきたルートでここを直進しようとすると、旧広神村方面に行ってしまいます。県道23号はここの交差点を右に曲がってすぐに下り坂になります。下記の写真も合わせてご覧ください(全然違う方向からですのでわかりにくいですけど)

いざ魚沼、そして総括

そうして一時291号に乗り上げ、新宇賀地橋というカーブした形の新しい橋を渡り、すぐのところを左折します。そこでなぜか小千谷市との境がやってきます。ここは小千谷の最北東部のちょっと出っ張ってる部分で、塩谷地区です。途中で県道474号(竹沢塩谷線)を分岐しますが、私が2010年4月4日に訪れたときには雪に閉ざされていた気がします。そしてトンネルを越えるといつの間にか魚沼市との境に来て、つづら折りを上り、めげずに行くと下りになり、すぐに集落が見えたかと思ったら、関越道、特に堀之内ICと信濃川が見えて街の香りが漂います。関越道に伴走していく途中で堀之内I.Cの入り口があり、結構立派な根小屋橋で信濃川を越えてほんのすぐのところで堀之内の古い街とぶつかりつつ、魚沼市の堀之内庁舎が見え、国道17号とぶつかって終了ということになります。

さて、県道1号のように新潟市三条市のような都市間を結ぶとか、県道11号のように同じ旧刈羽郡内の柏崎と小国を結ぶとかいうのなら理解できますが、柏崎と堀之内を敢えて1本で結ぶ意義はわからないというのが準地元民の素直な感想です。

県道23号

こうして地形も何も考慮しない図で見ると不自然でもない弧を描いていますが、柏崎の市街地を離れた北から一つ山を抜けて、旧越路町を抜けそのまま次の山の中に入り、ちょっとした観光地である蓬平温泉の周辺を抜け旧山古志村に入り、山を下りて関越道にぶつかっていく…ということで、幹線として何を意図してこんなライン取りにしたのか全然わからないのです。ただ、敢えて言うならば、柏崎市旧西山町と長岡市を結ぶラインを国道8号の他にも確保しておくという点が一つ、かつては有料道路であった越路橋を県道として保持しつつ越路地域の幹線としての役立たせようという点が一つ、山古志地域と長岡ないし堀之内を結ぶ線を県道に指定することによって山古志地域の住民の交通の便を確保するという点が一つ…と考えると、それなりに理解できなくはないかもしれません。ただ、これを1本の道路とみなす必要性は全く感じられず。何か意図があるのでしょうか。

また、実際にこの道、特に山古志から堀之内の手前までの山道を走っていると、周囲にものすごく構造物が多いことに気付かされます。その殆どは、水を制御するためのものです。もしかするとこれらの管理をするために敢えてこの道を主要地方道である2桁県道にしているのかもしれませんね。

写真

山古志〜堀之内(ちゃんと場所の記録を取らなかったで、もし後日わかったら修正するかも…)

山古志虫亀のあたり?山古志虫亀のあたり?(2010.4.4)

山古志南平のあたり?山古志南平のあたり?(2010.4.4)

新宇賀地橋を臨む新宇賀地橋「ちず丸」の該当地域を臨む(2010.4.4)

上の拡大:国道291号と県道23号の出会いポイント上の拡大:国道291号と県道23号の出会いポイント(2010.4.4)

市境の人工滝市境「ちず丸」の該当地域の人工滝(2010.4.4)

上の拡大上の拡大(2010.4.4)

上の反対側:県道29号の証上の反対側:県道29号の証(2010.4.4)

上と同じポイント:わかりにくい角度から上と同じポイント:わかりにくい角度から(2010.4.4)

魚沼市に入ってから?魚沼市に入ってから?(2010.4.4)

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