Aquamarine Shock!

中越の道路

更新日:2010/04/05

国道17号

国道17号とは

東京都は日本橋から、新潟市に抜ける道で、いわゆる三国街道の区間です。

日本橋は国道1・4・6・14・15・20号の起点でもあり、「日本国道路元標」、つまり日本の全ての道路の基準点となる地点です。17号もここを起点とします。ここから国道4号との重複で数百m進んで、4号と別離。神田から本郷、板橋を抜けて埼玉県戸田市に出ます。さいたま市内を通り抜け、北西に進んでいきます。高崎線とともに順調に進んでいくと、群馬県に入りやがて高崎市へ。群馬県庁を眺めつつ、上越線に伴走してさらに北上、利根川が作る谷に入っていきます。みなかみ町月夜野の辺り(あるいは上毛高原駅の近く)で、上越線と別れて全く別のルートへ進みます「ちず丸」の該当地域。なお、この地点から上越線と伴走するのは、小千谷市民と全国の「酷道」ファンに有名な国道291号。ここから17号は山登りルートです。ぐねぐねと山道を登っていきます。文明の香りからだいぶ遠ざかり、山を登り切る直前のところでトンネルに遭遇します。これが三国峠三国トンネルです。日本で一番最初にクロソイド曲線の線形を道路に取り入れた記念碑が群馬県側の入り口近くにあります。

トンネルの途中で県境があり、スノーシェッドが不気味に並ぶ下り坂を進むと、途中で急に近代的な建物が見えてきます。スキーの一大スポットである湯沢町苗場です。これがそこそこ長い区間ありますが、やがてまた寂しい下りルートになっていきます。冬はこの道はかなり怖いです。清津川沿いをさらにズンドコズンドコ下っていき、途中でヘアピンカーヴなんかもいくつか越えたりしていくうちに、急にまた街のたたずまいが見えてきます。湯沢の中心です。上越線とクロスし、関越道・湯沢ICを越えます。ここから魚野川沿いのルートへ。南魚沼市に入って、温泉が多い石打、旧塩沢町の中心、そしてそれなりにまとまっている旧六日町に入ります。途中で八箇峠越えルートの国道253号を分けます。その後も2車線ながら周囲に中小の建物が多く退屈しない道が続きます。新幹線の下をくぐり上越線の上を越え、浦佐駅前へ。そして魚沼市に入り小出堀之内を通過します。途中で国道352号奥只見方面へ)が別れたり、国道252号十日町市から来て一時17号に重複、そして只見線に伴走して福島県へ)と出会ったりしながら、さらに魚野川を下っていきます。長岡市旧川口町に入ると、また一気に上り坂があったりします。そのすぐ右側で魚野川が大河・信濃川に吸収合併されるのですが、その様子は微妙に見えそうで見えなさそうな感じですので、少なくとも運転手はよそ見をしないようにしてください。やがて小千谷市へ。木津交差点「ちず丸」の該当地域で左折すると小千谷の市街地ですが、これを避けるようにその東側を進みます。これが小千谷バイパス。小千谷第1トンネル・第2トンネルをくぐります。ひ生IC(「ひ」はくさかんむりに稗、Unicode可なら→薭)はランプが複雑に見えますが、ここは直進「ちず丸」の該当地域。昔はここを左側のランプから降りて、すぐ下の交差点を右折して、現在の県道598号に行くのが国道17号でした。

小千谷大橋を渡ると、新しくできた小千谷バイパスの後半部があります。そして、越の大橋で信濃川をまたぎ直します。この辺りの線形はものすごく不自然ですが、実際これは仕方ない。越の大橋の西詰のところで長岡市になります。続いて、上越線に沿ってものすごくまっすぐな道路があります「ちず丸」の該当地域。1990年前後までは2車線道路でしたが、拡幅で4車線の快適道路になっています。途中越後滝谷駅がありますが、17号からは車では入れません。そして、もとの道路はこの道をずっとずっとずっとまっすぐ行くものでしたが、新道は片田IC長岡東バイパスに入ります「ちず丸」の該当地域。地図を見ると、片田ICの所よりさらにまっすぐ伸びる県道498号の姿が見えますが、それが旧道です。さて、新道は北東方向に進み旧道と離れ、上越新幹線の下を通ります。遠くに長岡の市街地が見える中、田んぼのまっただ中を走っていくと、それでもそのうちに少しずつ建物が周りに増えてきます。長倉IC中沢ICと進み、そして川崎ICにたどり着きます。ここで西からやってきた国道8号が合流、重複区間となり、今度は表示上は国道8号として進むことになります。この先の解説は、国道8号の項目で(逆走になりますが)。終点は、国道8号の起点である新潟市の本町交差点です。

国道17号の現況

基本的には関越道〜北陸道の手下みたいな路線ですが、例えば関越道の大清水トンネルは危険物を乗せた車が通れないため、そういう車はみんな国道17号に迂回する(三国トンネルは危険物OK)など、独自の役割もあります。三国街道の頃からの伝統もあり、また8号と違って湯沢から長岡南部まではほぼ常に上越線と伴走しているということもあってか、魚沼地方の生活路線としても重要です。残念ながら長岡市内を除いてはほとんど片側1車線で、信号もそれなりにあって、快適な走りは期待できません。

ただ一つ、小千谷市内では、残念ながら冷遇気味です。小千谷バイパスは街の中心部をかすりもせず、また小千谷大橋以降は妙な線形なので地元民は別ルートの方が近道にもなります。

国道17号のメインスポット

(n/a)

Canto-Marino (JPN). All rights reserved.